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間質性肺炎 パート2

タバコは吸いますか?

お酒は飲みますか?

ドラッグはしていますか?

薬を常用していますか?

鳥を飼っていますか?

ペットショップ勤務ではありませんか?

農場などで働いていませんか?

仕事場は、森や畑ではありませんか?

家の中に植物はありませんか?

その中で特別な土や肥料を使っていませんか?

加湿器を使っていませんか?

家の壁を塗るなどの塗料を使う仕事をしていませんか?

最近、アフリカや東南アジアなどに旅行していませんか?

チーズを作る仕事をしていませんか?

 

今、思い出せるのがこんな感じですが、これらが入院先でされた質問の一部です。

 

間質性肺炎という診断が出たので、今度はその治療に入るわけですが、

西洋医学の治療とはすなわち進行を抑え、原因になるものを取り除くこと。

命にかかわることから順番に徹底的排除を目指します。

まずは、医療による検査と、細かな問診がカギを握ります。

 

私の答えは、お酒は飲みますか?の返事が月に3度くらい。というのと、家の中に植物はありますか?以外はすべてNo。

チーズを作る仕事をしていませんか?に関しては、あまりにも唐突な質問だったので、「チーズとは作るものではなく食べるものです。」と意味不明な返事をしてしまったくらいです。

 

間質性肺炎とはどのような病気か、ちょっと簡単に説明してみますね。

 

通常、肺炎という場合には気管支もしくは肺胞腔内に起こる炎症を指すが、間質性肺炎は肺胞と毛細血管を取り囲む乾漆と呼ばれる組織に生じる病態の一つ。

間質性肺炎の場合は支持組織、特に肺胞隔壁に起こる炎症であり、肺胞性の肺炎とは異なった症状・経過を示す。

Wikipediaより引用。

 

ものすごく簡単に言ってしまうと、肺という袋の中に炎症が起こるのが肺炎。肺という袋自体に炎症が起こるのが間質性肺炎

ちょっと簡略しすぎでしょうか…。でも、そう考えるとイメージできるかな?

 

袋に炎症が起こるということは、肺の組織が炎症で肥大化し、そのうち袋自体が固くなり弾力を失います。

そうすると、普通ならば呼吸をすることで膨らんだり縮んだりする肺ですが、膨らむことも縮むこともしなくなり、常に

固まった状態になります。古くなったゴム風船。いくら空気を入れてみても膨らまずしぼんだまま。そんな状態かな。

 

そうなると、私たちはどう感じるか。肺活量の低下、息を吸っても空気が入ってくる感じがしない。

それゆえの息苦しさと、呼吸困難。

肺がちゃんと膨らまないので、空気をためておくことができない。

肺は酸素を取り入れ二酸化炭素を体外に出すという大事な役割があるのですが、このガス交換がうまく行かなくなる。

 

私の検査結果はこの時点で、肺活量が通常の70%以下。一番大きな問題は肺にためておける空気が通常の35%くらいになっていました。

それで、息切れが激しかったのですね。

 

間質性肺炎は、一度線維化してしまった部分は元に戻らないそうです。

私の場合は、治療が功をなし繊維化する前の炎症だけの部分は治り進行も止まりましたが、すでに繊維化してしまったところはもう変わることなく、そこに居続けるそうです。ということはですね、肺が100%活動していないということなのです。

が!人の体はすごいんです。ちゃんと残りの肺がその働かなくなった部分を補うように頑張って働いてくれます。

初めは今まであった部分が動かなくなったので、うまく空気を吸うことができなかったのですが、今は薬とリハビリのおかげで普通に生活できるまでには呼吸ができるようになりました。息苦しさは常に残っているけれど、それでも残りの肺さん大したものです。人間の体は本当にすごい。

 

今は、血液検査でいろんなことがわかるのですね。

入院翌日に出た検査結果で原因が「自己免疫疾患」と言われました。

自己免疫疾患って、自分の免疫が自分の体を攻撃してしまうってやつよね?

 

この自己免疫疾患の結果が出るまで、大人気もなく大泣きしてしまうすったもんだがありました(苦笑)。

 

次回は、自己免疫疾患って何?と病院内大泣き事件(笑)について書いてみたいと思います。

 

 

 

 

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